2020-12-18 まず小さな紙片 コトノハ座 「まず小さな紙片、メモ用紙とか、広告のはしきれなどそういうものを用意しなさい。そして随時、思いつくままに書くとよい。夜、寝る時も枕元においておくのです。大きな立派な原稿用紙、これはいけません。紙に圧倒されます。万年筆もインクの出具合その他で不自由だ。小さな紙片にこそこそ書きつらねているうち、これが膨らんでくるようなとき、いい作品が生まれる。」 『虚空 稲垣足穂』折目博子