poetoh

大島憲治の詩とエッセイ、フォト、自由律俳句を紹介。既刊詩集『イグナチオ教会通り風に吹かれる花のワルツ』(書肆山田) 『東京霊感紀行』(竜鱗堂) 『センチメンタルパニック』(私家版) 『荒野の夢』(蝶夢舎)『シャドーボクシング』(蝶夢舎)

まず小さな紙片

「まず小さな紙片、メモ用紙とか、広告のはしきれなどそういうものを用意しなさい。そして随時、思いつくままに書くとよい。夜、寝る時も枕元においておくのです。大きな立派な原稿用紙、これはいけません。紙に圧倒されます。万年筆もインクの出具合その他で不自由だ。小さな紙片にこそこそ書きつらねているうち、これが膨らんでくるようなとき、いい作品が生まれる。」 

『虚空 稲垣足穂』折目博子