poetoh

大島憲治の詩とエッセイ、フォト、自由律俳句を紹介。既刊詩集『イグナチオ教会通り風に吹かれる花のワルツ』(書肆山田) 『東京霊感紀行』(竜鱗堂) 『センチメンタルパニック』(私家版) 『荒野の夢』(蝶夢舎)『シャドーボクシング』(蝶夢舎)

春冷えの国府多賀城夕の雨

春冷えの国府多賀城夕の雨

territory 150

リパッティ音色遠のく穀雨なり

リパッティ音色遠のく穀雨なり

メモ用紙生きる用事に目を落とし

メモ用紙生きる用事に目を落とし

岩切城址 2024.04.11

ウグイスの水晶響く朝盛り

ウグイスの水晶響く朝盛り

沈黙が久遠に置かれ秋保石

沈黙が久遠に置かれ秋保石

雨音がわが身一畳沁みわたり

雨音がわが身一畳沁みわたり

秋保 鴻の巣温泉 2024.04.08

磊々峡  2024.04.08

岩切城址 2024.04.07

立ち去れば身を開きつつ花蕾

立ち去れば身を開きつつ花蕾

みつめれば頑なとなり花つぼみ

みつめれば頑なとなり花つぼみ

花つぼみ指腹離れて風薫る

花つぼみ指腹離れて風薫る

territory 149

ノイズ消え澄みしノイズに春来る

ノイズ消え澄みしノイズに春来る

ホームレス厚着引き摺り春地下道

ホームレス厚着引き摺り春地下道

カンダタが懐刀抜き奈落閃く

カンダタが懐刀抜き奈落閃く

territory 148

風去って宙は群青春北斗

風去って宙は群青春北斗

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連詩 「微笑」の巻

連 詩 2024年2月9日~3月13日 朔子(さくし) 布川 鴇 非彦(ひひこ) 大島憲治 「微笑」の巻 朔子 降る雪 積む雪 昔見た雪 今日の雪白いカーテンに一様に溶け込んで周辺を明るくも冷たくもする その透明さにわけもなく微笑む 哀しいのに 非彦 漆喰が微笑す…

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雪撃たれ屋根より落ちる死体なり

雪撃たれ屋根より落ちる死体なり

territory 145

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せんだいメディアテーク 2024.02.01

日だまりで文庫落とす冬午睡

日だまりで文庫落とす冬午睡