私は思い出した
さっさと逃げていった一台のB29
そうしてあのきのこ雲のことを
事終わったあとで
その灰の街の上に集まった
二十億の人々の四十億の視線のことを
入澤康夫 「ⅱ 見ていた男の唄」
詩集『倖せ それとも不倖せ 正編Ⅲ』
私は思い出した
さっさと逃げていった一台のB29
そうしてあのきのこ雲のことを
事終わったあとで
その灰の街の上に集まった
二十億の人々の四十億の視線のことを
入澤康夫 「ⅱ 見ていた男の唄」
詩集『倖せ それとも不倖せ 正編Ⅲ』