余白。そこからマラルメは歩いてやってくる。
詩思考とは、余白を責めることである。ところが、1行の文字は1行の余白を殺したぶん、1行をはるかに超える意表の余分をつくる。この勘定は、あわない。マラルメがはみ出るか、それとも詩をはみ出させるか、あるいは行を殺すか。
〈松岡正剛の千夜千冊〉
ステファン・マラルメ 『骰子一擲』より
余白。そこからマラルメは歩いてやってくる。
詩思考とは、余白を責めることである。ところが、1行の文字は1行の余白を殺したぶん、1行をはるかに超える意表の余分をつくる。この勘定は、あわない。マラルメがはみ出るか、それとも詩をはみ出させるか、あるいは行を殺すか。
〈松岡正剛の千夜千冊〉
ステファン・マラルメ 『骰子一擲』より