poetoh

大島憲治の詩とエッセイ、フォト、自由律俳句を紹介。既刊詩集『イグナチオ教会通り風に吹かれる花のワルツ』(書肆山田) 『東京霊感紀行』(竜鱗堂) 『センチメンタルパニック』(私家版) 『荒野の夢』(蝶夢舎)『シャドーボクシング』(蝶夢舎)

余白。そこからマラルメは歩いて

余白。そこからマラルメは歩いてやってくる。

詩思考とは、余白を責めることである。ところが、1行の文字は1行の余白を殺したぶん、1行をはるかに超える意表の余分をつくる。この勘定は、あわない。マラルメがはみ出るか、それとも詩をはみ出させるか、あるいは行を殺すか。


〈松岡正剛の千夜千冊〉

   ステファン・マラルメ 『骰子一擲』より