poetoh

大島憲治の詩とエッセイ、フォト、自由律俳句を紹介。既刊詩集『イグナチオ教会通り風に吹かれる花のワルツ』(書肆山田) 『東京霊感紀行』(竜鱗堂) 『センチメンタルパニック』(私家版) 『荒野の夢』(蝶夢舎)『シャドーボクシング』(蝶夢舎)

70年11月、作家の三島由紀夫が

70年11月、作家の三島由紀夫が自決した。佐々木(幹郎)はその時決めた。三島文学への共感はあったが、殉死をめざす思想とは決別し、蕪村の句にある牡丹のように生きていこうと。〈地車のとどろとひびく牡丹かな〉。地面を揺るがすような車の響きの中で揺れる牡丹。社会を動かす大きな出来事のそばで衝撃を受け止めつつ、ひっそりと立つ。そして詩を書く。

〈危機の時代の詩をたどって〉朝日新聞夕刊2019/01/07

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