poetoh

大島憲治の詩とエッセイ、フォト、自由律俳句を紹介。既刊詩集『イグナチオ教会通り風に吹かれる花のワルツ』(書肆山田) 『東京霊感紀行』(竜鱗堂) 『センチメンタルパニック』(私家版) 『荒野の夢』(蝶夢舎)『シャドーボクシング』(蝶夢舎)

デュシャン礼賛

「THE ESSENTIAL DUCHAMP」を観て

断片的メモ

 

在るものは現代ではなく

現れてしまったのがアート

デュシャンは現れては消え

現れる

現在においても

 

破壊(ダダ)以上にデュシャンの変化は

ラジカルである

 

理知的なインスピレーション

完璧なコンセプト

緻密なプラン

繊細なクリエイティブ

 

内部(自我)を押し出すのではなく

外部(非自我)と外部(非自我)を

配置する  接続する

結果の

未知の領域

 

われを交代せよとマルセル・デュシャン

〈分身〉女性アーティスト、ローズ・セラヴィは現れる。現実化される。そしてデュシャンもまた分身なのだ。

われを交代せよ

われを変換せよ

われを増加せよ

われを除外せよ

われの消滅を武器とせよ

 

東京国立博物館

2018/11/16  

 

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