poetoh

大島憲治の詩とエッセイ、フォト、自由律俳句を紹介。既刊詩集『イグナチオ教会通り風に吹かれる花のワルツ』(書肆山田) 『東京霊感紀行』(竜鱗堂) 『センチメンタルパニック』(私家版) 『荒野の夢』(蝶夢舎)『シャドーボクシング』(蝶夢舎)

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連詩 「微笑」の巻

連 詩 2024年2月9日~3月13日 朔子(さくし) 布川 鴇 非彦(ひひこ) 大島憲治 「微笑」の巻 朔子 降る雪 積む雪 昔見た雪 今日の雪白いカーテンに一様に溶け込んで周辺を明るくも冷たくもする その透明さにわけもなく微笑む 哀しいのに 非彦 漆喰が微笑す…

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雪撃たれ屋根より落ちる死体なり

雪撃たれ屋根より落ちる死体なり

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せんだいメディアテーク 2024.02.01

日だまりで文庫落とす冬午睡

日だまりで文庫落とす冬午睡

丹前冷えてスコッチ呷る畳部屋

丹前冷えスコッチ呷る畳部屋

愚者ゆえに閃めけば道をゆく

愚者ゆえに閃めけば道をゆく

傲岸なる己が前に白き紙置く

傲岸なる己が前に白き紙置く

世にはなき甘き水欲す丑の刻

世にはなき甘き水欲す丑の刻

尽きるまで思い出せばからっぽ

尽きるまで思い出せばからっぽ

フィッツジェラルドごろりと川渡温泉

フィッツジェラルドごろりと川渡温泉

藤島旅館 2024.01.31

冬黒く稜線果てに銀の嶺

冬黒く稜線果てに銀の嶺

からっぽとなるまで見つめ冬の月

からっぽとなるまで見つめ冬の月

だれの心にも在らず一人旅

だれの心にも在らず一人旅

川渡温泉 2024.01.30

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白匂う瞳の奥の雪の原

白匂う瞳の奥の雪の原

白は鳴る森の果ての雪景色

白は鳴る森の果ての雪景色

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くちびるにくちびる重ね雪の原

くちびるにくちびる重ね雪の原

ふりやまぬ雪鼻に乗せ熱き尿

ふりやまぬ雪鼻に乗せ熱き尿

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un nuage 2024.01.13